テキストサイズ

刑事とJK

第98章 根城の裏で笑う者〜後編〜



理解出来なかった




「…」




カーテンの隙間から薄っすら射し込む光が、頼りなく部屋を照らしていた



地面に散らばったモノ


鼻が曲がりそうだった




拒絶したくなるようなモノが床に散らばっていた



その上で、恭子は浮いていた







「うっぷ…っ」






その場で二度吐いた


口を覆った


震えたままの膝を無理に動かして


その部屋を出た



廊下でもう一度吐いた




恭子の鼻から


恭子の口から



恭子の身体から…





惨たらしい姿に変わり果てた恭子が



僕を見ていた





「きょ…こ…」





汚い



汚かった




「あ…」




今まで僕と一緒にいたはずの人が


この世界からも



僕の中からも





消えてしまった





「あああああああああぁああ!!!」









叫び続けた







叫び続けた









僕は



その場から飛び出した







ストーリーメニュー

TOPTOPへ