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刑事とJK

第98章 根城の裏で笑う者〜後編〜




「まぁ、そんな感じですかね」


嘉山の、眉尻を下げた笑顔は、思ったよりけろっとしていた

そして続いて、心配そうな表情をした



「って…すいません、勝手にこんな話しちゃって…」


「いいや、気にすんな」



斉藤は嘉山の背中を軽く二三度叩いた


哀れみや慰めとは違った手の暖かさに、嘉山は苦笑した







「あ、すいませんっ」


「あ?」



「ちょっとトイレに…行ってきます」



斉藤はため息をつくと、顎で「さっさと行け」と示した




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