
刑事とJK
第13章 怖くなんてない
その時、扉が突然開いた
浅見とゆうひは驚いて扉の方を見た
『斉藤…』
「オッサン、何勝手に入って来てじろじろ見てんだよ?
邪魔すんじゃ――――…」
バキィッという音と一緒に
浅見は吹っ飛び、壁にぶち当たった
「っな…!!!」
斉藤は倒れた浅見の胸倉を掴み、
持ち上げて立たせた
よろける浅見は斉藤に殴りにかかる
しかし斉藤はその拳を片手で止め、
その手を滑らし肩を掴み、
もう片方の手で腹に一撃を入れた
その衝撃で浅見の体はびくんとなる
もう立っていることも出来なくなった浅見は、その場に倒れた
斉藤はその浅見の髪を引っ張り、顔を上げさせた
「もういっぺんゆうひに手ぇ出してみろ。
次は歯ぁ全部へし折ってやんよ」
「も…もう何も…しませ…ん」
「わかりゃあいい」
斉藤は浅見の襟首を掴んで、外にほうり出した
「このこと、他の奴に言ったときは…
わかってんな?」
「はい!!…誰にも…言いません!!
ご、ごめんなさい!!」
浅見は走って逃げて行った
