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刑事とJK

第15章 海物語






「あたしも背中に塗ってほしいんだけど…」


津森は人差し指を唇に当てながら、
ゆうひたちの方へやって来た


そして、斉藤を挟んでゆうひと反対側に座った



「手が届かないから…
お願いしてもいいかしら、斉藤?」



胸が斉藤の腕に当たる



「ぇ…いや…あのょ…///」



ゆうひは焦った

斉藤が津森さんにべったり触るとこなんて
見ていられない…!!



『あたし、もうちょっと塗ってほしい…///』



ゆうひは半泣き顔で
斉藤の側に寄った



「あたしだって焼けたくないから
先に塗ってちょうだい」





「…いや…なんで…オレ…?///」



周りにはギャラリーが集まっている




「両手に華とかふざけんなよ斉藤…」

「その場所変われよ斉藤…」



怨みのこもった声が耳に入る





斉藤は二人の肩に手を置いた



「シゲに塗ってもらえ、な?」

そう言って海の方へ歩いて行ってしまった




「え」

『ちょっと斉藤…!!』




ゆうひと津森はがっくり






『もうシゲでいいや…塗って』


「えっ、嫌そうな言い方…
でも喜んで♪」



「じゃあ仕方ないし、
あたしはゆうひちゃんに塗ってもらおうかな」



『…はーい』





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