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刑事とJK

第15章 海物語




―――――――――――


男衆はもうビーチで水着に着替えてしまい、
パラソルを張ったりしていた



「楽しみっすね///」



「何が」



「そんなの、
女性陣の水着姿に決まってるじゃないっすか!!」



「興味ねーよ」



斉藤は地面にシートを敷き、
その上にクーラーボックスを置く



「全くー、先輩は一体人生に
どんな楽しみを持って生きてんすか」



「さあなぁ」


とそこで突然、
おお という歓声が上がった



向こうから、水着姿の津森とゆうひが歩いてきたのだ



「…///」




「やばいっすよ先輩!!
もう、薔薇とたんぽぽみたいな感じっすよ!!」



シゲは興奮している



ゆうひは斉藤を見つけ、
笑顔でこっちにやって来た



『パラソルとか立てといてくれたんだ、ありがとー』



「お…、おう…///」



斉藤は目のやり場に困った



「あ、先輩顔真っ赤、照れてる~」


「照れてねぇよ!!」



斉藤は後ろを向く



ゆうひは斉藤の背中をポンポンと叩いた



『ね、この水着昨日買ったんだ、どお?』




「…似合ってる…///」


『ほんと!?』


「…わけねぇ!!」



『は!?
何よそれ、ウザい』



ゆうひはシートに座って
日焼け止めクリームを塗り出した




似合ってるって言ってよ…


かわいいって言ってよ…




ゆうひはクリームを肩や背中にも塗る





斉藤のために新しいやつ買ったのに…

悲しくなってきた…





「背中、まだ白いの付いてんぞ?」


『え?///』



斉藤はゆうひの背中に残っていたクリームを伸ばした


「ん」



『…ありがと///』





「(先輩、それはエロいっす…///)」


シゲは口を半開きにしたまま羨ましがった




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