刑事とJK
第15章 海物語
「いや斉藤スマンな。
ゆうひちゃん、手がきれいだったから」
「るせぇ」
斉藤はふて腐れた顔をする
『……妬いた?』
「誰が妬くか、とんちんかん!!」
『とんちんかん!?』
吉川はAチームの異変に気づいた
「…今なら勝てんじゃねーの?」
「思ったっす。
今向こうのチームワークはがたがたっすね」
「畳み掛けましょう!!」
Aチームが内輪揉めをしている間に、
Bチームは逆転した
「ああー!!
何してやがんだ藤野!!」
「俺か!?今の」
『藤野さんはちゃんと取ってたよ。
斉藤のアタックが外れたんじゃん』
「ちげーよ、お前のトスが下手なんだ!!」
『人のせいにすんなよー!!』
ピーーーーーーーー
携帯のアラームが鳴る
試合終了の合図だ
「得点は…!?」
座っていた山崎が白旗を上げた
「Bチームの勝利ーーー!!」
Bチームから歓喜の声が湧いた
『負けた…』
「あーあ、斉藤のせいで…」
「オレじゃねぇ!!」