刑事とJK
第15章 海物語
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時刻は3時になっていた
『あ、貝殻見っけ』
ゆうひは貝殻を拾い、斉藤に見せた
「ガキか」
『ガキじゃねー』
ゆうひは貝殻を海に投げた
すると、シゲが泳いでいるのが見えた
『シゲー、何してんのー?』
「泳いでるー!!
ゆうひちゃんも一緒に泳ごうよー!!」
『あたしはいいよー』
「…カナヅチ?」
『違うわ!!』
ゆうひは海に足を入れ、蹴り上げた
水しぶきが斉藤にかかる
「ってめぇ!!」
ゆうひはキャッキャッと笑い、
遠くのある一点に目をやった
『あっちって何があんの?』
「は?」
ゆうひが指差した方に目をやると、
大きな岩場のようなものが見えた
『探検~♪』
ゆうひは意気揚々とそっちへ歩いていく
斉藤も、ゆうひが迷子にでもなったら面倒なので
ついていった
「先輩ーゆうひちゃーん、どこ行くんすかー?」
浜に上がったシゲは聞いた
『あっちの岩場ー』
「僕も行きたいっすー!!」
その様子を遠くから見ていた藤野はニヤリと笑い、
そしてシゲを呼んだ
「嘉山ー!!
ちょっと喋ろうぜー!!」
「え、あっ…
はーい!!」
シゲは藤野のもとへ走って行った