テキストサイズ

刑事とJK

第15章 海物語





―――――――――――



「あ、斉藤とゆうひちゃんだ」



藤野が言った



みんな、そろそろ帰る準備を
始めているところだった




『…着替えなきゃ』




ゆうひは更衣室まで歩き出した




「待てって」



斉藤が呼び止め、ゆうひは振り向く



「お前、せっかく海来たのに
泳がずに帰んのか?」



『だって、もうそろそろ集合時間だし…』




「ぐだぐだ言ってんじゃねぇよ、ほら」




斉藤はゆうひの腕を掴むや否や、海の方へ走り出し、
水しぶきを上げて飛び込んだ




『あ!!
ちょっと…ゲホっ』



「ははは、水飲んだ?
お前鈍臭せぇなぁ」



『うっさーい!!』



ゆうひは水をかける



「っやったなこんにゃろっ!!」



斉藤も負けじとかける

















「ったく、イチャイチャしちゃって…」


遠くで見ていたシゲはやれやれといった感じで言った



「そうか…ゆうひちゃんって
あの人に似てんだ…」


藤野は、海ではしゃいでいるゆうひを見て呟いた



「あの人?」



「いや…なんでもない」








ストーリーメニュー

TOPTOPへ