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刑事とJK

第16章 過去





――――――――――――


それから数ヶ月が過ぎた



斉藤と藤野は廊下ですれ違った



「よぉ、斉藤」


「おっ、どうだ調子は?」



藤野は北田が死んでから、
空いた上の席に昇格していた




「だいぶ馴れてきたけどな…
それでも俺みたいなひよっこには重いよ」



「そうか…いろいろと大変だな…」



「ああ…
お前は、先輩を大切にしてやれよ?」



藤野が言うと

斉藤は少し笑って


「もちろん」


と言った






絶対泣かせねぇよ

村上は…






「…斉藤、お前…」


「あ?なんだ?」




「…村上先輩に…
惚れてんのか?」


「ばっ!!バカヤロー何言い出すんだてめぇ!!///
絶対ねぇよ、あんなババア!!///」




斉藤…わかりやすいなぁ




「はいはい、それじゃあな」



藤野は軽く手を上げた











_______








村上は灰色のファイルを手にしていた


『斉藤、仕事だー』




オレが…村上に惚れてるだと…?




『―――…で、場所は東町の…』




オレが…村上に惚れてるってんなら…、
この気持ちが"好き"って奴なのか…?





『―――ってめえ話聞いてんのか!!??』




村上は斉藤の足を踏み付けた



「いで!!!」


『何マヌケ面かましてんだコラ、
大事な内容だっつったっしょ!?』



「わ、わりぃ…」



村上はいらいらしながら頭を掻いた


『そのちっこい脳みそに全部突っ込めよ?
二度と言わないからな!?』







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