テキストサイズ

刑事とJK

第19章 夏祭り






『…欲しいの?』


ゆうひが男の子にデメキンを見せると

男の子は頷いた



『いいよ』



男の子は顔を喜ばせて、
デメキンを受け取った


「ありがとう!!」


そう言って男の子は走って行った




「ママ、金魚もらったあ!!」


「あらあら、誰に?」


「あのお姉ちゃん!!」




男の子はゆうひの方を指差した

その子の母親は笑ってペコッと会釈する






「まさきは売られて行ったから、
もうジンギスしかいねぇな」


どこか嬉しそうな斉藤



『それじゃ、やっぱりこいつはまさきだね』



ゆうひはクマを抱きしめる



「だから、こいつはジンギスって立派な名前があんだろ!?」



『センス無いにも程があんでしょ!!
何よジンギスって!!』




などなど、まさきかジンギスかの口論はしばらく続いた





ストーリーメニュー

TOPTOPへ