刑事とJK
第21章 お前が教えてくれた
《下着だと!?
そんなの俺が知ってるわけないだろ!!》
ごもっとも
しかし残りは3分…
四の五の言っている場合ではない
「…紫」
《えっ…!?》
「いいからさっさと紫を切れ!!」
《嘉山、紫を切れ!!》
と電話の向こうから聞こえてきた
……
「あ、またランプが消えた。
よくわかったね、ゆうひちゃんの下着の色…
知ってたの?」
「…勘だ」
本当は、あの祭の日に、
ゆうひが子供に金魚を渡すために屈んだとき
上からちらっとブラジャーが見えてしまったんだ…
だが、こんなこと言えるか!!
誰が言うか!!
それに結果オーライだ!!
藤野とシゲが戻ってきた
「二つとも止めてやったぞ
俺たちの勝ちだな、小泉!!
ところで斉藤、なんでお前下着の色なんか…」
「だから勘だ!!///」
小泉はため息をついた
「意外と見つかっちゃったなぁ、残念」
「ゆうひを返せ」
「誰も返すとは言ってないよ、そうだなー…」
すると小泉は、シゲを見た
「そこの背高」
「えっ、僕!?」
「ああそうだ。
斉藤をボコボコにしろ」
!!??
「そんなの出来るわけ…!!」
小泉は起爆スイッチを見せながら
「10、9、8…」
と数え始めた
斉藤はシゲの方を向いた
「シゲ、やれ。手加減すんな」
斉藤は手を広げ、
無防備である
「そんな…僕は…!!」
「いつもの仕返しだと思ってよ、殴れ」
「…3、2、1…」
バキッ
シゲの右拳は斉藤の顔を殴った
斉藤はペッと血を吐き捨てた
「いいパンチだ、口ん中切れたな」
「先輩っ…僕…」
「なんで止めるの?
どんどん殴ってよ、蹴ってよ」
小泉は楽しそうな顔をした