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刑事とJK

第24章 サプライズパーティー




―――――――――――


時刻は6時になった




「先輩、すんません
僕の母親が倒れたって連絡来たんで、
ちょっと今日はこれで仕事抜けさせてもらいます…!!」



「え、じゃあこの書類
誰が整理すんだよ?」



斉藤は机に積まれた紙の山を指差した



シゲはしまった、と思いつつ


「先輩なら、そんな低い山は一撃で粉砕できますよ」


と言って、早々と退出していった





「…わけわからん」




斉藤は紙の山を眺めた


ひとりじゃ丸一日かかるな…


誰かに手伝わせるか







斉藤は一度部屋を出て、
暇そうな奴を探した





「お、藤野。今時間あるか?」



「いやスマン。父親の再婚相手が家に来るから、俺はもう帰る」





藤野もそそくさと帰って行った





「吉川…」



「悪いなぁ、今からナナちゃんとデートだから帰るわ」




「…困った時は
お互い様じゃねぇのか?」




「あれはあれ、これはこれ。アディオス」





吉川も行ってしまった





「みんな忙しいんだな…」




斉藤は仕方なく部屋に戻り、
ひとりで作業を進めた





―――――――――――




斉藤宅




「よーし、これでゆうひちゃん、藤野さん、
吉川さん、そんで僕が集まったな」




「ゆうひちゃん綺麗に飾り付けてくれたねー」



藤野はゆうひを褒めた



『いやいやそんな~』



「よーし、もうすぐ7時だな、
斉藤は多分7:30くらいに帰ってくるだろうから、
最後みんなで仕上げしてしまうか」




おおー!!!

とみんなで盛り上がり、
あっという間に7:30になってしまった




「よし、みんなそろそろ準備しろ~」




電気をすべて消し
皆それぞれ所定の場所にいき、
クラッカーを持って斉藤の帰りを待った




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