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刑事とJK

第24章 サプライズパーティー






サプライズパーティーの段取りが決まった



開催日時は8月29日の、斉藤の仕事が終わってから



開催場所は斉藤の家




でっかいケーキを買って、部屋を飾り付けて…


ああ~、もうワクワクしてきたよ~!!





ゆうひは携帯を握りしめたまま
ベッドの上で飛び跳ねた





『そういえば…』



プレゼント、どうしよう…


斉藤って何が欲しいんだろ?





《先輩の欲しいもの?
うーん…お金じゃない?》



おい!!



《じゃあ、あたしの体をあげます、みたいなのは?》



『絶対言わん!!』



しょうがないから、
あたしはお酒を買うことにした


手に入れるのには苦労しなかった



お父さんのお使いです、とか有りがちな手を使って、
ついでにラッピングしてもらって…




―――――――――――




29日



作戦実行の日


斉藤は、その日もいつもと変わらず仕事に出かけた




シゲとゆうひは、
斉藤が完全に見えなくなってから扉の前に来た



『シゲって、斉藤の部屋の鍵持ってた?』


「ううん、これこれ」


シゲは針金を出した




『…何に使っ…
…まさか!?』



「はい、がちゃがちゃ~っと」




刑事がこんな泥棒みたいなことしていいのか…!?


と言おうとした時にはもう遅く、
扉は開いてしまった




「よし、これで大丈夫!!
じゃあゆうひちゃん、あとは任せた!!」




シゲは仕事に行ってしまった




サプライズパーティーに参加する人で、
昼間に暇な人間はゆうひしかいなかったので
パーティーの準備は全部ゆうひがすることになった



『んじゃあ…一丁頑張りますかあ!!』


ゆうひは部屋に入った







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