刑事とJK
第24章 サプライズパーティー
しばらくずっと、
斉藤はゆうひに寄り添っていた
特に話すこともなく、
でもお互い離れようとはしなかった
しかし、少しずつ斉藤の体は下へズレていった
「…眠い…」
『寝てていいよ?』
「そう…する…」
斉藤は頭をゆうひの足の上に乗せ、
仰向けになった
一般的に言う、ひざ枕の状態だ
『斉藤って、酔うとすぐに眠くなるんだね』
「んなこと…ねぇ…よ…」
しばらくすると、斉藤の寝息が聞こえてきた
ゆうひはそっと斉藤の頭を撫でる
『あんたの寝顔、大好き…///』
「ちょっ、先輩何してんすかー!!??」
シゲがバタバタとやって来た
「ゆうひちゃんのひざ枕とかずるいっすよ~!!
代わってくださいよ~!!」
シゲは斉藤を揺すった
『やめんか!!』
ゆうひはシゲにチョップを下した
結構本気のチョップだった
「うわーん!!
ゆうひちゃんが…ゆうひちゃんがチョップしてきたー!!」
シゲは藤野たちの方へ逃げ帰っていった
『うるさいなぁ、もう…』
ゆうひがこの日学んだことは、
人間は酔うとめんどくさい
ということだった
「スー、スー…」
『あんたは可愛らしいけどね///』
ゆうひは笑って、
もう一度斉藤の頭を撫でた