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刑事とJK

第25章 副担任




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パトカーが到着し、藤野が降りてきた



「よー、斉藤、お疲れ~」


「えっ」



斉藤が刑事と知り合いのようだ
ということに、井淵は驚いた




「夜遅くに、わりぃな」


「気にすんな、この仕事押し付けたのは俺なんだからよ」




藤野と一緒に来ていた刑事が、
湯井をパトカーに乗せていく




井淵はハッと思い出した


「あ、あなたはもしかして、
私が被害届を出しに行ったときの刑事さんですか!?」


藤野は笑顔で答えた



「はい、ご機嫌いかがですか、井淵さん?」





井淵はそのまま斉藤を見た





「じゃあ…もしかして斉藤先生も…!!」



「黙っててすんません」



「それじゃこの辺で。
井淵さん、犯人捕まって良かったですね」



藤野はハハハと笑ってパトカーに乗り込み、
署まで帰って言った














残ったのは斉藤と井淵だけだった


「…びっくりしました…
斉藤先生も、刑事さんだったんですね…」




「まぁ、そうっすね」



斉藤は顔を掻いた



「じゃあもう…学校には来ないんですか…?」


「元の仕事に戻るんで…」



「そう…ですよね」


井淵は寂しそうな顔をした






「井淵先生」



「は、はい!?///」



「すんません、
このことは内緒にしといてもらえませんか?」



「…大丈夫ですよ、誰にも言いませんから!!」




明るく振る舞う井淵に、
斉藤は軽く頭を下げた



「斉藤先生、ありがとうございました」



井淵の笑顔は素敵だった









「どういたしまして」






月は、明るく光っていた







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