刑事とJK
第31章 真理子の結婚大作戦
「そういえば、
前に刑事課にいらっしゃいましたよね…」
「うん、その時に
藤野さんを一回見た気がする」
「ですよねー、
あの…お歳はいくつですか?」
「ん~、言いたくないけど、35♪」
「まじっすか!?
全然見えない!!
20くらいにしか見えない!!
俺は今29です」
「意外と若い!!
ヤダーあたしおばさーん」
などなど、思った以上に会話が弾んでいて
斉藤もゆうひも一安心した
『斉藤、あたしたち違う席に行く?』
「お、そうすっか?
んじゃお二人さん、ごゆっくり」
斉藤は店員にもうひとつ席を用意するよう言い、
ゆうひとそっちへ行ってしまった
「な、なんだよ斉藤のやつ…///」
藤野は斉藤の方を見る
「あたしも斉藤なんですけどー」
「あ、ごめん…!!」
「くすっ、冗談♪」
二人は笑った
それを斜めの席から見るゆうひ
『あの二人、なんだかお似合いだね』
「このまま上手くいけば
いいんだけどなぁ」
斉藤はパスタを口に運んだ
『あたしは上手くいくと思うよ』
ゆうひもドリアを食べた
『あっつあっつ!!
冷めてなかった~』
「鈍臭ぇなぁ」
『だって…』
ゆうひは口を尖らせた