刑事とJK
第31章 真理子の結婚大作戦
「藤野さんは、
下の名前何て言うんですか?」
「泰輔って言います」
「藤野泰輔…
なんか合ってる♪
でも画数多そう」
真理子は水を飲んだ
その飲んだ後の潤った唇がきれいで、
藤野は見とれた
「?
何か付いてる?」
「え、いや、何もないよ!!///」
ぶるんぶるんと首を振り、
藤野は下を向いた
――
「…藤野の奴、相当テンパってやがんな」
斉藤はそう呟き、
ニヤニヤと笑ってみせる
『真理子さんが可愛すぎなんだよ』
ゆうひは、羨ましそうに返した
――
「ところで…何で真理子さんは
俺なんかと会おうと思ったんですか…?」
真理子は後ろにもたれた
「結婚したいなーって言ったら、
正貴が紹介してくれたの」
「あ…そうっすか…」
藤野はどこか落ち込んだ
「最初は、どんなブ男が出て来るのかなーって思ってたの。
そしたらダンディーな殿方だったから嬉いよん♪」
「俺ってダンディーって感じなんすか…?」
「うんっ、それにね…」
真理子は机に肘をついて、
前に乗り出した
「しゃべってたら、
惚れちゃったよ♪」
「え///」
藤野はキョドり始めた
その目はあっちこっちに向けられる
「か、からかうとか、やめて下さい…
真理子さん、スッゴく、かわいい、し、俺なんか…///」
「そんな泰輔の方がかわいい///」
と言う真理子の笑顔に、
見事藤野は射ぬかれた
「ほんとに…言ってるんですか…?///」
「あたし、嘘は言わない、
がモットーだから///」
藤野は両手を膝に置いた
「…俺も…真理子さんに惚れました///」
「…///」
真理子の顔が一気に赤くなった
「真理子さん…よかったら俺と、
付き合って下さい///」
「…いいの?
あたし、おばさんだよ?///」
「歳とかそんなことは、関係ないから…///」
「…お願いします///」