刑事とJK
第33章 V S
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「…問題は暗証番号なんだよなー…」
『10桁をあてずっぽう
ってのも難しいしね』
今日は斉藤は、
公園でゆうひに本郷たちの件を相談していた
「どーしたら聞き出せんのかなー…?」
『拷問しちゃえ』
「馬鹿か」
『うーん…』
ゆうひは手に顎を乗せた
斉藤も考え込む
『ねぇ、その人
女好きなんだよね?』
「ああ、たぶんな」
『あたし聞いてあげよっか?』
「ぜってぇダメだ!!」
斉藤は怒鳴った
『…え?』
「そんな危ねぇこと、
させられるわけねぇだろ!!!」
『うう…ごめん…』
ゆうひは頭を垂れた
『何か…役に立ちたいなーって思って…』
「ありがとな…
気持ちだけで充分だ」
斉藤はゆうひの頭を抱き寄せた
『…うん///』
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しかし、その日から本郷や田沼は、
毎日のように斉藤の仕事部屋に訪れるようになった
「早く荷物をまとめて出ていけ」
これはもうお決まりのセリフになってしまった
「お引き取り、くーだーさーいー」
斉藤は毎回こうやって、
本郷たちに出ていくように言う
「先輩~、あの人たちのしっぽ、
まだ掴めないんすかー?」
シゲはストレスが溜まってきて、
前よりげっそりしている
「なかなか見つかんねぇな…」
斉藤は椅子を前後に揺らす
あの金庫さえ開きゃあ、
解決できるだろうによ…
すると藤野が扉を開け、顔だけ中に入れた
「斉藤ー、ゆうひちゃん来たぞ~」
「ゆうひ?」
「ゆうひちゃん!!///」