刑事とJK
第38章 明けまして
「そんじゃ、背中洗ってもらおうかな」
斉藤は湯舟から出て、イスに腰を下ろした
『…しょうがないなぁ』
ゆうひも、斉藤の後ろに膝をついた
ゆうひがタオルを取ろうとすると、
斉藤は止めた
「何やってんだ、
手で洗うに決まってんだろ」
『あたしは召し使いじゃないっつの』
「賭けに負けたじゃねぇか」
『…うん』
もう言い返せなかった
ゆうひは手にボディーソープを取って、手の平でクルクルと泡立てた
…この泡立ちの悪さ!!
その手を斉藤の背中にベチャッと置く
「…雑っ」
『…っさい』
泡を背中に伸ばしていく
斉藤の大きな背中…
抱き着いちゃいたい…///
一通り洗い終えると、
ゆうひはお湯で流した
「ああー終わっちまったー…」
『はいはい、残念だったねー』
ゆうひは一旦、もう一度湯舟に入った
斉藤も、続いて入った
『他のとこ洗わないの?』
「後で」
何となく目が合った
だから、何となく顔を近づけて、
何となくキスをした
唇を離すと沸き起こる幸せ…
他にどんなことをしようと、こんな気持ちにはなれない
ゆうひは後ろを向いて、斉藤の足の間に入った
斉藤の手に、上から指を絡ませる
斉藤も、隙間から出てきたゆうひの指を握った
『…大好き///』
「ああ///」