刑事とJK
第41章 船上の殺人事件
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『じゃーん♪』
ゆうひはきれいな青のドレスをお披露目した
髪は右上にひとまとめにしてあり、低めのヒールの靴を履いている
『どうどう?
真理子さんに選んでもらったんだよ』
「…いいと思う」
『ちょっと、ほんとにそう思ってる?』
思ってるってことは本当だ
正直、今のゆうひの姿には心奪われる…
けれど、それ以上に不安の方が勝っていた
「ゆうひ…、危なくなったら、
何よりも自分を守っとけよ…」
斉藤はゆうひの手を握り締めた
『…うん///』
「先輩、そろそろ船に乗り込みましょうか」
と、シゲは言った
「…そうだな、嘉山」
「ぁ…社長」
斉藤の返事で、
シゲは自分が斉藤のお付きなんだということを思い出した
斉藤はタキシードをピッと直して船に進み、
ゆうひとシゲも後に続いた
船に入ると、早速受付があった
「お名前をどうぞ」
係のものが紙を指すと
シゲは自分と斉藤とゆうひの名前を書いた
「斉藤様御一行ですね。
お部屋までご案内いたします」
3人は船員に付いて行き、
船の4階にある客室に案内された
「ご苦労さん」
斉藤の言葉に船員はペこりと頭を下げ、
「どうぞおくつろぎ下さい」と言って
もと来た道を戻って行った
部屋に入り、シゲは扉を閉めた
「なんとか入れましたね、社長」
「オレらが悪人みたいじゃねぇか…」
『すっごいきれいな部屋~!!』
ゆうひはベッドにダイビングした
「…パンツ見えてんぞ…///」
斉藤は、ゆうひのドレスを引っ張って直した
『あ、ごめんごめん…///』
「若奥様、はしたないですよ…///」
『あらごめんなさい嘉山、
おほほほほ』
ゆうひはベッドから起き上がった
今は夕方の4時…
パーティーは6時から始まる予定だ