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「あの、すいません…
離してもらえます…？」



「もう…離さない、
あの時離してしまったから俺は…!!」



「あたしは弥生じゃありません!!」



飛鳥は南を突き飛ばした


南はシリモチをついた




「や、弥生…」



「だから、あたしは弥生じゃないって!!
あたしは村上飛鳥、
弥生はあたしの双子の姉なの!!」




「双子…？
嘘だ…双子だなんて…
弥生…は…」



南は手で顔を覆った



またまざまざと、
弥生の死を突きつけられたようだった





「…」



飛鳥は手を差し延べた



南がゆっくりとその手を掴むと、
飛鳥は南を立たせた



「…いきなり、すまなかった…」



「ううん、あたしも突き飛ばしてごめんなさい…」




「…弥生の、妹さんだって？」




南は落ち着きを取り戻したようだ



「うん…あなたは、弥生の知り合い？」



「ああ、まあ…
斉藤に用があるんだろ…？
立ち話も何だし、中で待っといたらいいよ」



「あ…ありがとうございます」



飛鳥は南の部屋で待たせてもらうことにした





――――――――――





斉藤は刑事課に帰ってきた



「斉藤ー、お前にお客さんだ」



吉川に言われた



「あ？どこだ？」



「南さんの部ぇ屋」



「…マジかよ」




斉藤は南の部屋まで行き、
扉をノックした



「…入るぞー」



斉藤が中に入ると、
そこには村上――――…飛鳥がいた



「あ、斉藤さん!!」



飛鳥は椅子から立ち上がって、
斉藤のもとへ駆け寄った