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刑事とJK

第44章 あたしがあなたを好きなんだ





飛鳥は南に抱き着いた



「…」



南の手は飛鳥の肩を掴み、
離そうかどうか迷っていた




「飛鳥…さん…」





「あたしが好きなの…
弥生じゃなくて…村上飛鳥が…
南さんを好きなの…」



堪えきれなかった



南は飛鳥を

強く強く抱きしめた





涙目で飛鳥の背中をさする




彼女の存在を

確かなものにするために…



自分の目に溜まった涙が

こぼれてしまわないように…







「俺を…好いてくれるのか…?」



「うん…うん…
南さんは、とっても優しい人ってわかるから…///」




「あ…すか…さん」




南は飛鳥をずっと抱きしめたままでいた





「…調子いい奴だ」




斉藤は刑事課室に戻ろうとし、
ゆうひもその後をついていった










「南さん…
南さんは…あたしを…好きでいてくれませんか…?
弥生じゃなくて、飛鳥を…」





「…ああ…
ああ、好きで…好きでいる…」




抱きしめる力をさらに強くした




「ブラボー」



藤野がパチパチと拍手をした



続けて、その周りのやじ馬も
拍手したり口笛を鳴らしたりする



「ちょっと…///」


南は真っ赤な顔を上げた


飛鳥も、
南の腕の中で照れている




「キース・キース・キース!!」


キスコールが鳴る




「冷やかしはやめてくださいよ!!」



南は飛鳥の腕を引っ張って、
自分の仕事部屋に入った



バンッと扉を閉め、
フゥッと息を吐いた




「飛鳥さん…///」



「飛鳥って呼んで…///」



「…あす…か…///」



南は俯いた


飛鳥はその顔に軽くキスをした




「…///」





南はそのまま飛鳥の頭を掴んだ



ゆっくりとしたキスを


二人で分け合った








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