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刑事とJK

第46章 点を結ぶと






もともとオッサンは、
村上という家に次男として生まれた



大人になって、
結婚の際に兄が"村上"の姓を引き継いだため


弟のオッサンは、
自分の結婚相手の姓に名前を変えた…




その結婚相手が、"丹羽"という女





その後、兄の方…村上家で
双子の姉妹が生まれる





――――それが村上弥生・飛鳥であった





その十数年後、
今度は丹羽家に女の子が生まれる



そしてその子はゆうひと名付けられた――――






「―――つまり…村上姉妹とゆうひは
いとこ同士ってことだろ?」




「…斉藤君は、あの双子を
知っているのかい?」



「ああ
特に姉…弥生の方には世話になったな」




岩崎はフゥッと息を吐いた




「そこまで徹底的に調べられるとはね…」





これで、わかった


ゆうひがどうして村上と似ているのかが…


まさか、いとこだったとはな…




「オッサン…、何で
ゆうひのもとを離れたんだよ…?」




「…」




「あいつ、長い間
ずっとひとりぼっちだったんだぞ?」



「…あの子には…
内緒にしといておくれよ…?」





岩崎は近くにあった椅子に腰掛けた






「―――僕は昔から…
人より何か出来たんだ」




膝に肘を乗せて、ゆっくり口を開いた




「保育園の時には、
もう中学校の勉強が理解出来てたよ。
教師だった父の教科書を
よく読んだりしていたものだ…懐かしい…」










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