刑事とJK
第46章 点を結ぶと
『…斉藤』
「…ん?」
『ありがとう』
こっちを向いたゆうひは
泣いてはいたものの、笑顔だった
「オレ、何かしたか?」
『メールしてくれたじゃん。
"早く中央区駅に来い"ってさ』
「…そうだっけか?」
『とぼけんな』
ゆうひは肘で斉藤を小突いた
『…』
ゆうひは斉藤にもたれた
「…///」
ゆうひの手は斉藤の手を握る
「…どした?」
『…あたしにも
家族がいたよ…
家族が…』
「…ああ」
斉藤はそのまま、ゆうひの手を引いた
ゆうひも、ゆっくりついていった
…オレが…お前を
ひとりぼっちにさせねぇから…
だから、こうやって…そばにいてくれ
「いい子いい子」
斉藤はゆうひの頭を撫でた
『…ふふっ///
斉藤に、お父さんの代わりは務まんないなぁ』
「なんだとこんにゃろ」
ゆうひの髪をグシャグシャにした
『あ、ひどいっ
ちょっとやめてよ…』
「やーだね」
『馬鹿』
「結構」
『くすっ』
岩崎の言う通り
ゆうひは、笑顔が1番似合う