刑事とJK
第49章 有人島サバイバル
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「みんな、なかなか帰ってこないわねー」
「そうでございますね…
少しお腹が空いてきました」
千花はぐったりとした
「ちょっと食べちゃおっか、缶詰♪」
「しかし皆さんの分が…」
「大丈夫よぉ、
帰って来るのが遅いほうが悪いんだから♪」
真理子は躊躇うことなく、
ツナ缶を開けた
「では、わたくしも少しいただきますっ」
二人はパクパクと食べはじめた
今、斉藤たちがどんな状況にあるかも知らずに…
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斉藤たちが連れて来られたのは、
質素な村だった
草や枝で作られた家や、
農作物も耕されている
分かれ道に差し掛かった時
斉藤と藤野は、
ゆうひとは別の道に進まされた
「なっ…」
『斉藤っ…!!』
ゆうひは抱えられたまま叫んだ
「てめぇら、ゆうひに何かしたら
ただじゃおかねぇからな!!」
後ろから槍で軽くつつかれる
〔…〕
「歩きゃいいんだろ!?
歩きゃあ!!」
斉藤は怒りをぶつけたまま
道を進んだ
『斉藤…』
あたし…マズいことしちゃったのかな…?
殺されちゃったりしたら…
『どう…しよう…』
目に涙が浮かんだ
ゆうひを抱えた男たちは、
他の家より一層大きな家の中に入った
そのままどんどん進み、
ゆうひを下ろした
『あ…』
ゆうひが下ろされたところは、
広いベッドのようなところだった
『…』
ゆうひは辺りをキョロキョロと見回す
男たちは、ずらずらと部屋から出て行った
ぽつんと一人、
部屋に残されたゆうひ
『ここ…どこよ…?
斉藤…どこ…?』