刑事とJK
第49章 有人島サバイバル
ゆうひがぐずっていると、数人の女が入って来た
長い髪は後ろで束ねられていて
肌は黒く、みんなきれいな顔立ちをしている
対照的に、着ている服は清潔そうな白の長いスカート
左肩は出し、
右肩の上でそのスカートはくくってある
その女たちが持っていたのは、おいしそうな果物
そして、真っ白の長いスカート
〔ケトゥルトゥルス〕
何を言ってるかわからないが、
声もきれいだ
と、突然ゆうひは服を脱がされた
『えええ!!!???///』
抵抗したが、数人に押さえられ…
代わりに、その白い服を着させられた
『な…ななな…』
次に女たちは、
果物をゆうひの前に出した
〔ツァイマーヤ〕
ニコッと微笑み、
全員ススッと部屋から出て行った
『…食べて…いいのかな…?』
ゆうひはりんごのような物を手に取った
試しにかじってみる
りんごよりも、蜜のように甘く…
『おいしい…』
ついついもうひとつ、
もうひとつ、
と手を伸ばしてしまった
―――――――――――
「いでっ」
「もっと丁寧に扱いやがれ!!」
男たちは、黙って扉を閉めた
斉藤たちは、
牢屋のような所に閉じ込められてしまったのだ
扉はツルで出来ていたが、これがまたなかなか頑丈で
素手では壊せそうにない
「まさか自分が閉じ込められるとはな…」
藤野は腰を下ろした
「刑事が…情けねぇったらありゃしねぇ」
斉藤はギリッと歯を噛んだ
「…どうする?」
「…」
周りには見張りが一人…
「下手には動けねぇ…」
斉藤も地面に座り、頭を抱えた
…ゆうひ
無事でいろよ…