刑事とJK
第49章 有人島サバイバル
子供は南の服を引っ張った
〔テクペ、ジュイヤンティーヤ〕
シーザは南の前に立ち、
手を差し出した
〔I really appreciate it.
(息子を助けていただいて、感謝します)〕
「You're welcome.(いいえ)」
南はシーザと握手した
南さんの発音、
ちょーきれい!!
もう、通訳は南さんにやってもらおう
シーザと南は、
その後何かとしゃべっていた
どうやら、
自分たちは旅行中の事故で、たまたまこの島に着いてしまった
ということを説明しているようだ
シーザは腕を組んで頷き
聞いた
〔ユウヒ、too?
(ゆうひも、君たちと一緒に来たのかい?)〕
「Yes」
シーザはため息をつく
〔…She is…(ゆうひは…)〕
その後のシーザの言葉に、
南は口をポカンと開けた
「ゆうひちゃん、この人と結婚するのか!?」
『するわけないっての!!!』
「She has a boyfriend.
(ゆうひには恋人がいるんだけど…)」
シーザは目を開けた
〔Really!!?(そうなのかい!?)〕
『イェス』
シーザはゆうひのもとへ歩みより、
ギュッと抱きしめた
『ええっ!!??』
南たちも驚いた
「ちょっとあんた…!!」
〔No,no,no!! She's mine!!
(認めない、ゆうひは僕のだ!!)〕
王様って典型的なわがままだ―――!!!
『…どうしたらいいのかな…?』
困っているゆうひに、シゲが聞いた
「ゆうひちゃん、そういえば先輩たちは?」
『あ、そう、そうなの!!
斉藤たちと離されちゃって…
どこにいるかわかんなくって…』
南はシーザの肩を叩いた
「Do you know where two men are ?
(二人の男がどこにいるか知ってる?)」
〔…Prison(牢屋)〕
シーザは嫌々答えた