刑事とJK
第51章 さよなら
『…ああ、お風呂だああ』
身体をプルプル震わせながら、
ゆうひは湯舟に浸かった
あの、謎すぎる島から帰ってきて
初めてのお風呂
『落ち着くー…』
全身温まる…気持ちいい
風呂から上がると、
メールが1件届いていた
〔明日公園〕
『はいはい///』
ほんと、寂しがり屋なんだから
――――――――――
「おっす」
『おっす』
ゆうひが公園に着いた時には、
斉藤はもうすでにベンチに座っていた
『ここ来るのも、久しぶりな感じする』
「だな」
斉藤は後ろにもたれた
『…』
「…」
特にしゃべることがないな…
別にいいけどさ
「…そういやぁ…」
『?』
斉藤はゆうひの方を振り向いた
「藤野と真理子、
2ヶ月後に結婚式挙げるそうだ」
『マジで!?
すごいすごい!!
絶対行く!!』
「食い物目当てだろ?」
『どっちが』
斉藤は微笑んだ
「食い物っつったら、
…何か作ってくれよ」
『今?』
「うん」
…///
こいつ…甘えてるときは
"おう"じゃなくて"うん"って答えるんだよね
ずるいやつ
甘やかしちゃうじゃんか…///
『じゃあ、作るよ』
ゆうひは立ち上がって、
自分の家に向かった
斉藤も後から立ち上がり、少し大股で進んで
ゆうひと並んで歩いた