刑事とJK
第56章 夢
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辺り一面、真っ白だった
雪とか
そんなんじゃなくて
ただ真っ白の空間が広がっていた
でも真ん中で、
誰かが突っ立ってるのが見える
誰?
あれは、誰?
あれはあたし
何もないこの世界にはあたししかいない
あたししかいない世界には何もない
あたしは
ひ ト り ぼ っ チ ―――――――――
『いやあっ!!』
布団から飛び起きた
見慣れた部屋
自分の部屋は静まり返っていた
『夢か…』
夢でうなされるとか…
どんなんよ?
急に、寂しさに包まれた気分になった
ひとりでに涙が溜まる
『―――っ…』
こんな夢で、泣くなよ…
子供か…