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刑事とJK

第57章 破壊




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西区に到着した南は、
警官たちに現場の状況を尋ねた




「犯人は?」



「このビルで、人質を取って立て篭もっています」



高くそびえ立つビル



「要求は?」



「それが…
刑事をひとりだけ、
ビルの中に入れろとのこと…」




「?
ひとりだけ?」



「はい…」



おかしな犯人だ…



刑事をひとりだけ入れて、
どうするつもりだ?



南はぐるっと見回した



来ていた刑事は、
皆まだ若く、新米が多い



俺が行くしかないか…




「他、わかってることは?」



「人数はわかりませんが、
犯人は人質の名前を公開してきました。
えーっと…村上飛鳥、だそうです」



「!!?」




「名前を公開してきた理由が
わからないのですが…」





「俺が、行く」




「南刑事が…!?」





警官たちは止めにかかったが、
南はどんどんビルに向かって進んで行った






「南刑事、待ってください!!」




「中で何かあったら、連絡する!!
それまで外で待機していろ!!」



南はそう言い付けると


ビルの中へ入って行った












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