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刑事とJK

第57章 破壊




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藤野は北区の事件現場に到着した



「…ひどい」



住宅街には、
火が回っていた



火の明かりによって、
黒々とした煙が空高く上がっていくのがわかる




消防隊がすでに駆け付けてはいるものの、
なかなか火は収まりそうにない





「もう火事はまっぴらだ…」




藤野は歯を強く噛んだ






「藤野刑事、
犯人は逃走しながら、
火をつけ回っているという話です!!」




「目撃証言でもあったのか?」



「はい、火を免れた老人が、
"黒い服を着た男がこの道を走っていった"と」



警官は
その場にずっと進んでいる道路を指差した




「どんなイカれた奴だ…」



藤野はパトカーに乗り込んだ



「探すぞ!!」




パトカーを走らせ、犯人を追った











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