刑事とJK
第61章 二人の始まり
あれから、ちょうど一年経つのか…
なんて一瞬だったんだろうな
ゆうひとの出会いは最悪
生意気で、小憎らしい女子高生
ひとりぼっちで、友達は犬と鳩
何で、お前と出会えたのか…?
偶然が偶然に重なって、
喋ったり、海行ったり、パーティー開いたり
好き合ったり…
ほんとに濃い一年だった
斉藤は大きく息を吸った
「今日はお前に言いたかったことを言うー!!!」
『こっちはまだ怪我してんだからねー
わざわざ来ただけのこと、もちろん言ってくれるよね?』
斉藤は振り返った
「あたりめぇだ
ってかハードル上げんじゃねぇ」
ゆうひはニコッと微笑んだ
まだ完治していないため、
少し体を引きずるようにして斉藤に近寄った
「あーあー、おめぇはあんま動くな」
斉藤はそう言って、
自分からゆうひのそばまで歩いた
『えへへ、ごめんね』
「ったく」