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刑事とJK

第61章 二人の始まり










『で、話って何?』



「え、ああ…」




斉藤は何となく、
スーツについた砂埃を払った





えへんっごほんっと適当に咳ばらいし

きっちりゆうひの前に向き直った








「…ゆうひ」





『ん?』





「…」





『何?』





「や、やっぱ何でもねぇ!!」




『はああ?』




斉藤は頭を掻いた





「…あのよ」




『うん』





「今まで、ありがとな」




『何か、お別れみたい』




「…そうか?」




『うん』



斉藤は困った顔をした




どう話を切り出したらいいか
わからないのだ






「じゃあ…」




そう言うと、斉藤は上を向いた




手を後ろに組み、思い切り息を吸った









「斉藤正貴はー!!!
丹羽ゆうひをー!!!
愛してるー!!!!!」







『やっかましい…///』





ゆうひも上を向いた





『丹羽ゆうひもー!!!
斉藤正貴をー!!!
愛してるうー!!!!!』






斉藤はゆうひを見た


ゆうひは笑い返す







「公園の中心で愛を叫ぶ?」



『うんっ』










『「好きだああああーー!!!!!!』」





ゆうひはお腹を押さえた




『あー、傷口に響くー…』



「無理すんなよ?」



『でもスッキリした』




「じゃあ、…聞いとけ」




斉藤は自分の胸元をトントンと叩いた











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