刑事とJK
第61章 二人の始まり
「…目つむってろ」
『何で?』
「何でも」
『はいはい』
ゆうひは目を閉じた
…
『…まだあ?』
「もうちょい…
あ、いいぞ」
『オープンっ』
ゆうひはゆっくり目を開けた
目の前には斉藤
そしてその手には小さな指輪――――
『う…そ…』
「ほんと」
ゆうひは唖然とした
『冗談っ…か、な…』
「マジだって…
なぁ、ゆうひ…」
斉藤はゆうひの目を見た
「オレと、結婚してくれ」
『…』
斉藤は少し不安になって
ゆうひを上目遣いで見た
「…ど…?」
『あたしなんかで、いいの…?』
「おめぇがいい」
ゆうひの目からは、大粒の涙がこぼれた
『あは…何であたし、泣いてんだろ…?
あれ、止まんなぃ…』
「えっ…え…」
斉藤はオロオロとし始める
たまらず、ゆうひは斉藤に抱き着いた
『はい、はい…
あたしを迎えて下さい…///
いつまでも、いつまでも一緒に…///』
「////
ゆうひ…///」
斉藤も、指輪を持ったままゆうひを抱きしめた