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刑事とJK

第66章 刑事始動








「何で、妊娠したって嘘ついてまで
結婚したんだ…?」




「斉藤さん、あたしのこと知りたいんだぁー///」



「…答えたくねぇなら、別にいい…」




舞はソファーに座り直し、
膝に手を置いた








「…結婚したら…ほんとに好きな人が
出来るかなーって思って…」






先程までのふざけっぷりからは考えられないほど、
舞は寂しそうな顔をした




「好きな奴、出来ねぇの?」




「笑っちゃうよね…、
男とはヤるけど、好きになりはしないの…」




クスクスと声を立てるが、
顔は笑っていない





「結局、武志も死んじゃうし…さ…ははは…」




「笑えねぇよ」









「え?」



「オレも、好きって気持ちがどういうもんか…
わからなかった…」




「ほんとに…?」




舞は様子を窺うように、
斉藤を見た





「本当だ。
でも…その答を、
ゆうひが教えてくれた…」



「…」




「…あんたも、いつかきっと、好きな奴出来るよ。
だからあんまし、自分を隠そうとすんな」




「自分を…隠す…?
あたしが、何を隠してるっての?」





「本当のあんた自身を、隠してる」




斉藤は立ち上がった




「…」




「時間割いてもらって、わりぃな」






斉藤はそう言って出て行った





舞はソファーに倒れ込んだ













「斉藤さんに…もっと早くに出会えていればな…///」





あたしは今頃きっと、

大好きな人が出来てただろうに…













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