刑事とJK
第9章 もう会えないのか
『遊園地より楽しいとこって…ここ?』
「ったりまえだ、
ここは他のとこより遊具も多いしな」
まだ8時くらいだったので、
公園にはあまり人はいなかった
「シーソー乗ろうぜ」
斉藤はシーソーのほうへ走っていく
そして先に、片方に座った
『どんだけガキなのよ』
そう言いながらゆうひも
もう片方に座る
しかしゆうひの方は全く下がらない
『全然動かない~!!』
空中で足をバタバタさせた
「はいはい」
斉藤が少し前にズレると
シーソーは水平になった
『あ、今ぴったり』
「しょせんオレとお前の体重差は
こんだけってことだ」
『失礼なことを!!』
ゆうひはシーソーを蹴りあげた
「いって、ケツいって!!」
尻を強打し歯を食いしばる斉藤を
ゆうひはどこか満足げに見て
それからシーソーを下り、
ぶらんこのほうへ向かった
斉藤も後をついていく
「今度はぶらんこか?」
『ううん』
ゆうひはぶらんこを通りすぎた