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刑事とJK

第69章 敵に塩を送る








「南は…あたしのこと嫌いなの…?」





「…」




「あたしは南が好き…
だから教えてよ…南ぃ」













信じ…られない…





飛鳥がたとえ俺を好きでも…



1番じゃない




俺はお前の…2番目なんだろ…?












「…好きじゃない」





「ぇ…」






「俺はお前を…好きじゃない」





「…」





飛鳥はゆっくり目を伏せた






「…そ…っか…
ふふ、ごめん…あたし…
どこまでバカだったんだろ…ね…」






「…」





飛鳥はキッと南の目を見た





「死んでやる!!」




「え」




飛鳥は走り出した





「ま、待て飛鳥…!!」



南の呼びかけにも、
飛鳥は振り向かなかった




「くそっ…」と、南はあとを追いかける



斉藤たちも、追いかけた















なんでこんな思いしなくちゃなんないの…?



こんなことなら



会わなきゃよかった…





南なんかと…出会わなきゃよかった…





消えて…




しまいたい…













飛鳥は国道の脇へ出た




「ハァ…ハァ…」




息を切らせて、辺りを見た




車の通りは、少ない



しかし逆に車のスピードは出ている











―――――――南…





遠くからトラックが走ってくるのが見えた






――――あたしが、どんだけあんたを好きでも…意味ないんだね…





飛鳥は唾を飲み込んだ






――――――南があたしを好きじゃなきゃ…何も意味…ないんだね






道路へ




飛び出した
















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