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刑事とJK

第9章 もう会えないのか





津森は斉藤を、
診察用ベッドに座らせた




「ねぇ教えて…、昨日ゆうひちゃんに
どうなふうに看病してもらったの?」



津森も斉藤の横に座る



「どうって…特に覚えてねぇけど…」


「また嘘ついた」


斉藤の手を握る




「ゆうひちゃんと…
一晩中何してたの?」



「覚えてねぇって、
お前今日どうしたん――…」











吸い込まれそうなくらい
柔らかい感触



津森は、斉藤の唇に唇を重ねた





「…え///」



「斉藤…」



津森は唇から離れ、
腕にしがみついた




「あたし、好きなの…あなたのこと…」






「…オ…レ?」




斉藤は突然のことすぎて
言葉が出なかった





津森といえば、刑事課のみならず、
警察課でも騒がれるほどの美人…


今まで何人もの男の求愛を拒みつづけてきて、
もう手の届かない存在だった
(オレは別に何も思っちゃいなかったが…)


そんな女がオレなんかを好き…?


ありえねーありえねーありえねー



「からかってんのか?」


「いいえ、本気…」



「何で…?」



「あなたが犯人を追う姿とか、
すっごい素敵…
開いた胸元も色っぽくて、あたしそそられちゃう…」


津森は斉藤の首に手を伸ばし、
首から胸にかけて撫で回す




「…オレ…なんかより、
あんたにはもっとお似合いな奴がいんだろ…?」



「お似合いかどうかじゃなくて、
あたしが好きかどうかのほうが大事…」



津森は斉藤に足を乗せた



「あなたは…あたしが嫌い?」






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