刑事とJK
第9章 もう会えないのか
医療室から戻り、
斉藤はまた机に向かった
しかし、さっきと違って全く手が動かない
津森が本気でオレを好きとして…
断る理由は見当たらねぇ
津森は美人だし、スタイルいいし、
なんかいろいろと良くしてくれそうだし…
でも…なんか違う…
何が違う…?
「ゆうひちゃんのことで悩んでるんですか?」
「んなわけあるか!!!」
…つい大声を出してしまった
シゲは驚いたが、言った
「ゆうひちゃんがもう公園に来ないって
どうしてわかるんですか…?」
「あいつが言ってたんだ。
もう公園に行く理由はないとよ」
斉藤は頭を掻き、
シゲは肩を落とした
「…じゃあ、会えないっすね…」
「お前、あいつのこと
好きなのか?」
「す、すすす、好きっていうか!?
かわいいですし…///」
わかりやすい奴だな…
「好きか…」
「いや、でも先輩もゆうひちゃん好きなんだし、
譲りますよ!!」
「誰が、いつ、そんなこと言った?」
「だって見てたらわかりますよ~、
先輩そういうのすっごいわかりやすいですし…」
「お前のほうがわかりやすいんだよ!!」
シゲに一撃食らわせ、
斉藤はまた仕事に集中した