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刑事とJK

第74章 修行僧再び








ピンポーン


ピンポーン…







『斉藤ー…出てきてー…』



「ねみぃから…無理…」





斉藤は二度寝しようとした





『だってあたし…素っ裸だし…』




ゆうひは重い目をこすりながら言った



「オレだって一緒だ…」



『お願いっ』




ゆうひはチュッと
斉藤の頬にキスを落とした




「…はぁ…」




とりあえず斉藤は、
ズボンを履いて玄関へ向かった




「まだ朝の6時前だっつぅのに…誰だよ…?」



頭を掻きながら、扉を開けた





「ああ、斉藤先輩、おはようございます!!」



「…」



斉藤は扉を閉めた







「…寝よう…」



斉藤がもう一度ベッドに向かおうとすると、
扉の向こうからドンドンと叩く音…




「斉藤先輩、酷いですよ、
開けてくださーい!!」



「…るっせぇ」





斉藤は仕方なく、扉を開けた






「久しぶりだな…どうした、コン?」




コンは満面の笑みを浮かべた




コンというのはあだ名で

本名は今野金之助(コンノ コンノスケ)





そう、シゲとのライバル且つ親友となって、
最終的に山に篭ってしまった新米刑事だ






「斉藤先輩…ほんとにお久しぶりですね
って、先輩上半身裸じゃないですかあぁあ~!!///」






「…」





「ああ、閉めないでくださいよ、
俺やっと山から帰って来たのに~」




帰って来なくてよかったのに…




斉藤は心底そう思った














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