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刑事とJK

第10章  伝えられない想い





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『…行くんじゃなかった』



ゆうひは側にあったクッションを
壁にたたき付ける



『…会わなきゃよかったぁ…』



さっき泣いたばかりなのに、
まだ涙は止まらない




ベッドの上でうずくまる





こんな思いするくらいなら…
斉藤に会いに行かなきゃよかった



あたし、バカやっちゃった



斉藤の近くには津森さんがいて…




敵うわけない



あたしは子供で、津森さんは大人の女性…



敵うわけないじゃん…






声は枯れている


このまま涙も枯れてしまえばいい


あたしも枯れてしまえばいい




こんな気持ち…
枯れてしまえば…














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