刑事とJK
第80章 終わりへの始まり
『うっわぁ…』
鏡の前に立ち、ついつい声を出してしまった
確実に、自分のお腹は大きくなっている…
嬉しいけど…若干悲しいかも…
まぁでも、まだまだ余裕で動けるし!!
一人、洗面所でピョコピョコ跳ねていると、斉藤に止められた
「おい、跳ねるなって!!
腹、腹!!」
『あっ、ちょっと…///』
後ろからギュッと抱きしめられた
「体調、悪くねぇか…?」
『超元気///』
「そっか」
チュッと唇にキスをした
「…なぁ、名前どうする?」
『赤ちゃんの?』
「おう」
斉藤のそわそわした態度に、つい笑いが飛び出しそうになる
『そうだねー…じゃ、ゆうひと正貴で"ゆうき"は?』
「なんかややこしい、却下」
『えー、決断早いなぁ
じゃあ"まさひ"』
「呼びにくい、却下」
『悪魔だ~』
ゆうひは斉藤の手をつねった
「いててててっ」
『まだ時間あるんだし、名前なんてぼちぼち考えよ?』
「…わかった」
斉藤はムスッとした顔をした
『すねないのー』
「すねてねぇ!!」