刑事とJK
第83章 仲間
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「何だか、人がたくさん集まっていらっしゃいますね…」
「うん、今アミューズメントパークでは、ごたごたが起こってるらしいからね」
アミューズメントパークの外に集まった人混みの中、
そうしゃべっているのはシゲと千花だった
仕事もしないで、シゲは一体何をしているのか…
まあ一言で言うならデートだ
前から千花と、
「アミューズメントパークの下見に行ってみようよ」
と約束していたのだ
「警察の方も…いらっしゃる」
レポーターが行方不明、とかいう事件もあり
そのせいだろうとシゲは思っていた
実は、シゲには中島や長谷川からの指令が届いていなかったのだ
だからこうやって、悠々とデートしてるわけだが…
「騒がしいから、他のとこ行かない?」
シゲはそう誘った
「そうでございますね」
千花もそうしようと思い、人混みから抜けようとした
その時、ふと一人の男と目が合った
「…」
向こうもこちらをじっと見てくる
出会ったことがある気がするが、思い出せない
お互いそんな顔をした
「どうしたの?」
「あ、いえ…」
シゲに呼ばれ、千花もその場を立ち去ろうとした
が、その瞬間思い出した
「あ…!!」
もう一度、顔を確かめようと振り向いたが
もうそこに男の姿はなかった