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「仕方ない、次はこの扉だね」




小泉は左から３番目の扉を開けた



すると、また廊下が続いていた







「お、当たりかな？」





一歩踏み出すと、グニュッと足が床にめり込んだ





「歩きづらい」




どうやら、この廊下の床も壁も、
全てクッションのようなもので出来ているようだ





『え、楽しいっ』




ゆうひはご機嫌で廊下を歩き回った





「…ゆうひ、あんまし先に行くな」



『え？』





犯人の姿が全くねぇ…


そろそろ出てきてもおかしくねぇはずだ




そんな中、ゆうひが一人でチョロチョロすんのは危ね…




斉藤の目に映ったのは、こん棒やナイフを持った犯人が４人






「…!!」





出てきやがった…!!






ゆうひもその犯人たちに気づき、こっちへ逃げてきた






『出たぁ…』



「大丈夫、俺が守ってあげるからね」



「オレだ!!!」



「俺だね」



「オレ!!!」



『前、前!!!』



犯人たちは手にしている武器を振りかざしながらこっちに向かって走り、
斉藤と小泉のすぐ目の前まで来ていた




バキッ


と、斉藤のパンチが犯人の顎に入った


しかし犯人は、少しよろけただけでまた襲い掛かってきた



「チッ…!!」





足場がフワフワしてるせいで、踏み込みが浅くなったか…!?


犯人はもう馴れているのか、この場所でもなんら問題なく動けている



「面倒」



小泉も、犯人に向かって殴りに掛かった