願わくば、いつまでもこのままで
第8章 変化
朝起きると
飯を食べて家事をして、その後は勉強に没頭した。
理由としては
もうすぐ大学が始まるからってのもあるけど
1番はあの人のことを考えないため
俺はちらっと雑に投げ捨てられたチラシを見た。
1枚は中古の家が並んでいて
もう1枚は畑で野菜を育てる農家が描かれている。
「……」
俺は目線をノートに戻し、勉強にうちこんだ。
だが、途中で携帯の着メロに遮られた。
その事に少しイラつきながらも電話に出る。
「……もしもし」
__陽、俺__
「梶木か。何の用?」
__あれ、なんか怒ってる?__
「別にいいだろっ、何の用だよ」
俺の言葉に梶木は「まあいいけどさ」と小さく呟いた。
__今日暇?__
「なんで」
__出来ればさ、合コン来てくれないかな__
「合コン?梶木がそういうので誘ってくるのは珍しいな」
__急に人数足りなくなってね。無理かな?__
合コン……ねえ。
自分はあんまり合コンだとかコンパだとか、そういうものが好きじゃない。
けど、まあ気晴らしになってくれるのなら……
「いいよ」
__本当!?陽ありがと!
じゃあ7時に×○居酒屋で__
「わかった。じゃ、また」
ピッ
「……ふう」
さてと、と俺は腰をあげた。
準備、するか