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「ね、いつもいつも何してんのよ？」


女子の一人が聞いた



「だからバイトだって」




「何週間もぶっ通しでバイトとか、どんだけ稼いでんだ」


「今度おごってもらお」


「私もっ」






「嫌じゃ」





そんな様子をただ見ているだけの姫



あたし…ここにいたらダメな気がする…



『…』



勝手に足が、その場を離れるように動いていた









「――んで、あれは？」


と、大志は聞いた



「あ、ちゃんと持ってきたよ。でも女子の制服なんてどうすんの？」


一人の女子から、大志は紙袋に入った制服を受け取った



「大志が着るんだよねー」




「着るわきゃねぇだろ!!」




「えー、期待してたのにぃ。ガックリ」


「あたしも超ガックリ」





「ガックリじゃねぇよ。
たく…あ、姫…」



と大志は後ろを振り返った




しかし姫の姿はない




!!




大志は急いで廊下に飛び出た




辺りを見回すが、それらしき影もない





「ちょっと大志、どうしたのー？」


そう声をかけられたが、大志は無視して走って行った