All Arounder
第16章 Honest Feelings
「退斗ぉ、今夜暇?また一緒にやろうよぉ///」
「えー…今日は…」
正直、気分じゃない
さっさと家帰って風呂入って爆睡したい
「だめ?」
おいおい、俺にそんな上目遣いとか、何の意味もねーからな
けどここで断っちまうのは…俺らしくねー
だよな
姫ちゃんのことで頭悩ませてるより、何も考えねープレイボーイの方が合ってるよな
「わかった」
「ほんと?
あーん退斗大好き~///」
猫かぶんじゃねーよ
「んじゃ行くか」
「行くーっ」
――――――
井上たちは近くのホテルに入った
鍵を受け取り、部屋へ向かう
「どっちが先にシャワー浴びる?///」
「じゃあ、お前から」
「ねえ、名前で呼んでよ。お前なんて嫌っ」
うるせーな…
忘れちまったんだから仕方ねーだろ
「わかったわかった、名前で呼びますよ」
美由紀がシャワーを浴びている間、井上はベッドに横になってボーッとしていた
「大志の…せいだ」
まだぐじぐじと文句を垂れている自分がいる
あーもう忘れろ
姫ちゃんは(気付いてねーみたいだけど)大志が好きだし、姫ちゃんだって…ただの…女…
「…じゃねーな」
「お待たせぇ、退斗もシャワーどうぞ」
美由紀が出てきたので、井上もシャワーを浴びに行った