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「今日の買い出し当番はー、…大志だな」



井上はソファーに寝転がる大志を指差した




「えぇ…マジかよ…？」



大志は不満げな顔をして起き上がると、財布をポケットに突っ込んで玄関まで歩いた




『今日はシチューが食べたい』



「シチューね、はいはい。井上は？」




「俺はカレーがいいなー」




…こいつら、似たようなもんを注文しやがって…





「わかった、シチューにカレーな」




大志はそう言いながら、部屋を出て行った







この時を待ってましたとばかりに、井上は飛び上がってソファーに座る姫の隣に座った




「姫ちゃ～ん」



『…何？』



姫は井上を避けるように体を傾けた




「何って、そんなん決まってんだろー？
楽しいこと、しちゃお？」





井上は片手を姫の肩に回し、もう片方の手で顎を持ち上げた




『やっ…離して…///』



「姫ちゃんって結構照れ屋さんだよなー、顔赤いし可愛い///」




井上が顔を近づけてきた時、姫が言った





『ずっと気になってたんだけどさぁ…』




「ん？」




井上はピタリと止まった





『大志と退斗って、どうやって知り合ったの？』




「…」




井上は若干つまらなさそうな表情を見せながら、姫から手を離した




「…まぁ、昔話ってのもたまにはいいか」



どうやら話してくれるようだ


姫はワクワクしながら井上の方へ向き直った





「それほど昔の話じゃねーよ。あれは…３年くらい前だったかなー…」






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