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二人の話はどんどん盛り上がっていった




井上の中では、もうこの時に決めてしまっていたのかもしれない


大志を


All Arounderに入れてやるということを…





「大志…話があんだけどよー…」



「あ？」




井上はグンと顔を近づけ、大志に言った









「何でも屋稼業、やらねー？」










「…」



大志は目を見開く



そしてプッと吹き出した




「何でも屋？
ははは、何じゃそりゃ…井上はそんなよくわかんねぇもんやってんのか？」




「ああ、これで飯食ってんだ」



大志は冗談だと思っていたが、井上があまりにも真剣な目を向けてくるので
次の言葉に迷った




「…何でも屋って…何でもすんのか？」




「ああ、All Arounderっつーんだ」




「"オール洗うんだー"？」




「ちげーよ、
All Arounder」




井上が少し不機嫌そうに答えると、大志は椅子から立ち上がった




「わりぃけど…８時だ
じゃあな」



自分の酒代をトンッと置き、大志は飲み屋を出て行った








「…惜しいな」




ルックスバッチリ


喧嘩は強い


性格も俺と合う





…完璧じゃねーか





斉藤大志…絶対仲間にしてやる…













「…連絡先聞き忘れた…!!」