All Arounder
第27章 Black Wing
「何で召し使いが家にいんだよーー!!!??」
井上は頭を抱えて叫んだ
「俺はお嬢様の使用人です。
お嬢様のそばにずっと仕えますよ」
「関係ねーよ、ここは俺ん家だ!!
出てけっつーの!!」
「あんまり喋らないでください。唾が飛びます」
黒羽は、鍋をドンッとテーブルに乗せた
中身はキムチ鍋だった
『あ、おいしそう///』
「好きなだけお召し上がりください、お嬢様」
姫はウキウキしながらテーブルについた
『いただきまーすっ、…んー!!おいしい~///』
姫はほっぺを押さえて感激した
しかし、気が乗らないのは大志と井上
「毒でも盛ってんじゃねぇだろうな…?」
「お猿さんには生野菜が良かったですか?」
「猿じゃねぇよ!!」
大志はムキになって食べた
「ん…?
…うめぇ…」
予想以上にキムチ鍋が美味しく、大志はモグモグと食べていった
「た…大志、騙されんな!!んなもん嘘っぱちだ!!」
「あなたも召し上がってはいかがですか?」
「こんなもん美味いわけ…」
モグモグ…
「美味いからって家にいていいわけじゃねーからな!!」
井上も大志もガツガツと食べ進めていった
「くすっ」
…全く、単細胞ばっかりですね
こうして、何だかんだで黒羽まで井上の家で暮らすことに…
これからどうなることやら…